女性の髪を綺麗に美しく保つには、正しく丁寧なシャンプーが必須です。
美容室で高価なヘアケア製品を使用して、一時的に綺麗な髪の毛を手に入れたとしても、日々のシャンプーをおろそかにしていては意味がありません。
髪を正しく洗い、頭皮を清潔で健康的に保つことが、美髪にも、薄毛・フケやかゆみ・臭いといった様々な頭皮トラブルにも重要になってきます。
今日は、女性の髪を綺麗にする正しいシャンプーの仕方15ステップを解説していきますので、ぜひ実践してみましょう。
女性の髪を綺麗にする正しいシャンプーの仕方15ステップ
髪を綺麗にするには、以下のシャンプー手順をしっかりと守る必要があります。
美髪の特徴とも言われる、ツヤツヤサラサラの状態で、ハリやコシのあるなめらかで美しい髪になるシャンプー方法になります。
美髪シャンプーの手順15
- 朝シャン&ノープーはNG
- ブラッシング
- 予洗いをする
- シャンプーを泡立ててから髪につける
- 1シャン目で髪の表面の汚れを落とす
- 2シャン目で頭皮をマッサージしながら洗う
- シャンプーをしっかりと洗い流す
- 一度水気をきる
- インバストリートメントを髪の中間~毛先につける
- 一定の時間を置く
- トリートメントをすすぎ流す
- 丁寧にタオルドライ
- ドライヤーで髪を乾かす(自然乾燥はNG)
- ドライヤーの前のアウトバストリートメントも重要
- ワンランク上の美髪にはシャワーヘッドの交換
上記の15の手順を守って、正しく丁寧に髪を洗うことで、理想の美髪を目指していきます。
1つずつ解説していきましょう。
1. 朝シャン&ノープー(湯シャン)はNG
まず、事前の知識として、朝シャンとノープー(湯シャン)はNGだということを理解しておきましょう。
時短目的や目覚めを良くするために、朝にシャンプーをする人も多いかと思いますが、美髪や頭皮の健康にとって朝シャンにメリットはありません。
髪を洗わずに就寝した場合、皮脂や酸化した汗が頭皮や髪をベタつかせ、不衛生な状態を長時間放置している状態になります。
就寝中にも大量の汗をかくので、より不衛生でベタついた状態を悪化させることで常在菌を増殖させ、頭皮トラブルの原因となります。
汚れた皮脂や酸化した汗によるベタつきが髪全体に浸透すると、美髪とはかけ離れた状態になってしまいます。
汚れた皮脂によるベタつきと、髪のツヤは同じではありません。
寝る前にしっかりと髪を洗い、頭皮を清潔な状態に保つことが重要です。
また、シャンプーを使用せずに、お湯だけで髪を洗う「ノープー」や「湯シャン」も、美髪や頭皮の健康にはデメリットが多すぎます。
一部のナチュラリストにより、化学物質の含まれたシャンプーによって自然に生成された皮脂が頭皮から除去され、より多くの皮脂が生成されることで髪がますます油っぽくなるという主張がなされていますが、これを科学的に証明する根拠はいまだになく、皮膚科医による承認もされていません。
人は毎日必ず汗をかき、頭皮から皮脂を分泌しています。この酸化した汗と汚れた皮脂が、頭皮の炎症や毛穴の詰まりを招き、様々な頭皮トラブルを引き起こします。
汗や皮脂の汚れ以外にも、大気中にはPM2.5や排気ガスなどの汚染物質が含まれており、それらの汚れや臭いを取り除くには、水やお湯ですすぐだけでは不十分です。
大自然に囲まれて、汚染物質の少ない綺麗で空気の乾燥した田舎に住んでいるのであれば、汗をかかない日のノープーは問題ありませんが、汚染や湿気のある都市に住んでいる場合は、しっかりとシャンプーして髪や頭皮の汚れを綺麗に落としてから、適切なヘアケアをして髪を健康に保つことが重要です。
ノープーや湯シャンは、美髪や頭皮の健康、よい香りとは程遠い行為になるので、顔や手や体を毎日洗うように、髪も綺麗に洗いましょう。
2. 髪を洗う前にブラッシング
髪を洗う前に、ブラッシングする習慣をつけましょう。
特にロングヘアの女性には重要です。
ブラッシングすることで、ホコリなどの汚れをある程度落とすことができ、シャンプーの泡立ちを良くする効果があります。
また、髪の絡みをほどいておくことで、髪が絡んだりもつれたままシャンプーした際の抜け毛や髪のダメージを防ぐこともできます。
しっかりとシャンプーできるように、事前にブラッシングしましょう。
シャンプー前に限らず、1日の内で適度にブラッシングをかけることは、髪のほこりや絡まりを取り、綺麗な髪を維持するのに効果的です。
必要以上にブラッシングするのは髪に負担をかけてしまうので逆効果ですが、品質の良いヘアブラシを使用して適度に行うのは推奨されています。
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3. 予洗いをする
シャンプーをつける前に、まずはお湯で予洗いをします。
水温は熱すぎると頭皮にダメージを与えてしまうため、38℃程度のぬるま湯がベストです。
シャワーヘッドを頭皮に近づけ、地肌を指で軽くマッサージしながら、丁寧にすすぎ流していきます。
ポイントは、この時に無理矢理すべての汚れを洗い流そうとしないことです。
濡れた状態の髪の毛は、乾いた状態の3倍もダメージを受けやすく、さらに多くの汚れが付着している時に、無理に髪や頭皮を強くゴシゴシすると、髪を痛める原因となります。
予洗いの目的は、あくまで髪と頭皮の飽和です。
髪と頭皮をぬるま湯で十分に満たすことで、髪のキューティクルや頭皮の毛穴を開き、シャンプーの泡立ちやコンディショナーの浸透に役立ちます。
この予洗いは、1分間ほど丁寧に行います。
4. シャンプーを泡立ててから髪につける
シャンプーを原液のまま使用すると洗浄力が強すぎる場合があるので、シャンプーを一度手のひらに取り、泡立ててから頭皮や髪につけていきます。
5. 1シャン目で髪の表面の汚れを落とす
予洗いで無理に髪の汚れを取らない分、シャンプーは2回行うのを推奨します。
特に、スタイリング剤を使用している場合や、汗をよくかいた日、髪の汚れが気になる日は、2シャンがマストです。
1シャン目は、泡立てたシャンプーを髪につけて、表面に付着した汚れを軽く落としていくように洗います。
頭皮をゴシゴシやらずに、あくまで髪を軽く揉んで汚れを落としてあげるようにシャンプーし、その後お湯で軽くすすぎます。
スタイリング剤を使用していない、常にシャンプーがよく泡立つという方は、この工程を省いても構いません。
6. 2シャン目で頭皮をマッサージしながら洗う
2シャン目で、泡立てたシャンプーを頭皮につけて、頭皮をマッサージするように洗っていきます。
これまでの工程で髪の汚れは十分に落ちているので、髪を洗うのではなく、頭皮をマッサージするように洗っていきます。
爪を立てると頭皮に傷がつき、トラブルの原因となるので、必ず指の腹を使用して、髪と髪が擦り合わないように、頭皮を揉みながらマッサージしましょう。
ただし、長時間シャンプーは頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうので厳禁です。
2~3分程度に留めておきましょう。
7. シャンプーをしっかりと洗い流す
シャンプー剤はしっかりと洗い流すことがとても重要です。
頭皮に残るとトラブルの原因となり、髪に残るとパサつきの原因になります。
予洗い時よりもさらに丁寧に時間をかけて、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。
8. 一度水気をきる
トリートメントやコンディショナーをつける前は、一度水気をきります。
水分が多く残っていると、上手に髪に浸透していかないので、タオルドライまでは必要ありませんが、できるだけしっかりと水気はきっておきましょう。
ロングヘアの場合は、優しく絞るようにして水分を落としても良いでしょう。
9. インバストリートメントを髪の中間~毛先につける
シャンプーでしっかりと汚れを落とした後は、コンディショナーやヘアトリートメントといったインバストリートメントは必須です。
コンディショナーは髪表面のすべりを良くすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、髪のパサつきを防ぐ効果があります。
トリートメントは髪の内部に栄養成分を浸透させて、ダメージの改善、髪の質感やボリュームのコントロールをする効果があります。
各メーカーによっても効能や特徴が様々ですので、一概には言えませんが、普段はコンディショナー、空気の悪い場所に居たり、髪にストレスがかかったと感じた日はトリートメントといったように使い分けると良いでしょう。
髪を切った後や、カラーやパーマで髪にダメージが残っている時は、一定期間トリートメントで補修してあげるのが最善です。
一回のシャンプーで、トリートメントとコンディショナーを併用する必要はありません。
トリートメントのつけ方は、髪の中間~毛先につけるのがポイントです。
絶対に頭皮からつけてはいけません。
頭皮に付着すると毛穴の詰まりの原因となるのでやめましょう。
髪の根本はダメージの心配はほとんどありませんので、髪の毛が痛みやすい毛先から中間までに、手のひらや指で優しく揉み込みように浸透させていきます。
トリートメントコームのような目の粗いクシの使用は、内側の髪まで均等にトリートメントを浸透させるのに非常に便利です。
ロングの方は、トリートメントをつける前に一度コームで髪をとかしておくことで、よりスムーズにトリートメントを行き渡らせることもできます。
コンディショナーやトリートメントに関しては、シャンプーと同じラインのものを使うと良いでしょう。
シャンプーと同じラインのものがトリートメントしかない場合は、トリートメントを毎日使いとして構いません。
よりダメージが気になる時、集中ケアをしたい時は、別メーカーでも問題ありませんので、ヘアマスクやヘアパックを使用がおすすめです。
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10. 一定の時間を置く
トリートメントをつけたら、髪の内部まで浸透させるために、少し時間を置く必要があります。
それぞれ規定の時間通りに放置しましょう。
髪にボディソープなどが付着してトリートメントを落としてしまわないように、髪留めで軽くアップしておくと良いでしょう。
11. トリートメントをすすぎ流す
時間が経過したら、お湯ですすぎ流していきます。
シャンプーの時とは違い、あまり洗い流さないのがポイントです。
髪がギシギシいってしまうと流しすぎなので、ある程度すすいで、なめらかな指通りが残っているぐらいで終了しましょう。
12. 丁寧にタオルドライ
ドライヤーで髪を乾かす前に、タオルドライで余分な水分を取り除きます。
ドライヤーの熱を当てる時間を短縮するためにも、タオルドライは重要です。
硬いタオルでゴシゴシしては髪を傷つけてしまいます。
濡れた状態の髪は、乾いてる時の3倍もダメージを受けやすいとされています。
柔らかく吸水性の高いタオルで、髪を挟み込むように水分を吸収させるなどして、優しく丁寧にタオルドライをしていきましょう。
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13. ドライヤーで髪を乾かす(自然乾燥はNG)
自然乾燥は、美髪にとっても頭皮の健康にとっても良くありません。
生乾きのまま放置すると、雑菌が増殖して頭皮トラブルや頭皮の臭いの原因にもなります。
また、日本の水道水に含まれる残留塩素は世界で最も高いレベルにあります。
塩素は髪の健康に大敵で、それを乾かさずに放置していると、髪のパサつきや頭皮トラブルを招く恐れがあります。
タオルドライ後は、なるべく早めにドライヤーをかけて、髪を乾かしてあげるのが最善です。
髪の毛先は毛量が少なく乾きやすいので、頭皮から10~20cmほど離してドライヤーを当てて、髪の根元を中心に乾かしていきましょう。
毛先に熱を当てすぎるとパサつきの原因となるので注意が必要です。
正しいドライヤーのかけ方や、美髪におすすめのヘアドライヤーの紹介については、こちらをご覧ください。
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14. ドライヤー前のアウトバストリートメントも重要
前後してしまいますが、タオルドライ後のドライヤー前に、洗い流さないアウトバストリートメントで髪を保護することも重要です。
ヘアオイル、ヘアクリーム、ヘアミルクなどがありますが、アウトバストリートメントの使用は美髪のためには必須とも言えます。
ヘアオイルとヘアクリームは、保湿力が高くダメージ補修にも有効です。セット力も高いのでスタイリング剤としても使用できます。ツヤツヤでなめらかな美髪を目指す方はヘアオイル、まとまりのあるスタイルにしたい方はヘアクリームがおすすめです。
ヘアミルクは、セット力はそれほどありませんが、軽くサラっとした仕上がりになります。インバスでいうコンディショナーのような役割だとお考えください。自然なツヤ感のサラサラヘアを目指すならヘアミルクも良いでしょう。
ヘアオイルの人気度が高いですが、それぞれの製品で効能は様々ですので、ご自身の好みや髪質に合ったアウトバストリートメントを選択しましょう。
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15. ワンランク上の美髪にはシャワーヘッドの交換がおすすめ
シャワーヘッドの交換は、ワンランク上の美髪を目指す方にとって非常におすすめです。
先ほども述べましたが、日本の水道水の残留塩素は世界でもトップクラスに高い水準にあります。
塩素には強い殺菌力があるので、水道水の原水となる河川や湖の病原微生物を死滅させる効果があります。
そのため、水道水の安全性が十分に確保されているのですが、一方で、高濃度の残留塩素は頭皮の乾燥や髪のパサつき(キューティクルの痛み)を誘発させます。
同じく、肌の乾燥も招くので、直接的な因果関係は証明されていませんが、一部の専門家は、日本の成人型アトピー性皮膚炎の患者が諸外国と比べて多いのは、この水道水の残留塩素が要因の1つとなっているのではないかと指摘しています。
塩素濃度の高いプールや銭湯に入った後に、髪のパサつきや肌の乾燥とかゆみを感じたことのある人は、イメージがつきやすいかもしれません。
この残留塩素から髪や肌を守ってくれるのが、塩素除去効果のあるシャワーヘッドになります。
化学反応や物理的ろ過により塩素を除去することで、水道水を浄水し、髪や肌への塩素によるダメージを防ぎます。
軟水効果のあるシャワーヘッドも美髪や美肌には有効ですし、洗浄力の高いシャワーヘッドはシャンプー時の髪の摩擦時間を減らす効果があります。
それぞれのシャワーヘッドで特徴が違うので、ご自身に合ったものを選択すると良いですが、birei編集部としては、塩素除去効果が高く軟水化のできるシャワーヘッドが、美髪や美肌には最適だと考えています。
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まとめ
女性の綺麗で美しい髪を実現させるには、上記の13までの手順を守って、正しく丁寧にシャンプーしましょう。
さらにワンランク上を目指す方は、アウトバストリートメントやシャワーヘッドにこだわることで、最上級の美髪に近づくことが可能になります。
日々のヘアケアを大切にして、ぜひ理想の美髪を目指しましょう。
birei編集部の、美髪と健康的な頭皮を実現させるための基準を満たした、本当に良いシャンプーランキングはこちらで紹介しています。
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